なぜ、今植物療法なのか
日本では、体調不良を訴えるとまず医者に行って薬を処方してもらうのが一般的です。薬についてですが、かなり強力な力を持っているので、一部の不調を治すには即効性があり、適していますが、必ず副作用が伴うことを忘れてはいけません。一時的に症状を抑えることは叶ったしても、根本の解決にはいたらないこともあり、安易に薬を使うべきではないというのがフィトセラピーの考え方です。
特に女性は、女性特有の悩みが多く存在し、そのたびに薬を服用していたのでは、薬漬けになってしまう危険性もあります。薬を飲めば、それだけ体には負担をかけていることになり、最悪のケースで言うと、ガンリスクを高める場合もあるのです。
最近は、もう薬だけに頼るのではなく、生活全体を見直すことが結局は本当の健康につながるのだということに多くの人が気づき始めました。
副作用の少ない漢方を利用したり、ランやヨガなど、自分にあった運動を取り入れる人もかなり増えました。ストレスフルな現代社会では、自己メンテナンスが不可欠です。いったん体調を崩すと、その健康のありがたみが身にしみますよね。本当は、その前に「予防」として体調を管理しなければならないのですが、残念なことに長年対症療法をしてきた日本には「予防する」という考え方が、まだまだ浸透していません。なのに、寿命がどんどん伸びてきている今、いかに余生を健康的に過ごすかということは、重要な課題となっているのです。
私は、カナダで、ホリスティック医療を学びました。もちろん、カナダではヨーロッパ文化、中国漢方、日本漢方を日常に取り入れて、それぞれの療法士が、専門知識を駆使していました。私の生活環境は身内がホリスティック医療クリニックを経営していました。一人の患者さんを救うのに,ヨーロッパハーブの専門家が中国漢方の療法士に訪ねて、お互いの知識を重ね合わせて、より良い改善の方法を探り、患者さんの治療に生かしていました。患者さんも現代医学の薬よりも、自然治療を選んでいました。
カナダは医療費は政府の負担です。薬は、患者さんの負担です。決して、安くはない自然治療の療法を選んでいました。それは、病気になってから、治療に大きなお金をつかうのではなく、普段の生活から、有機栽培の食べ物を選んだり、予防医学重視の生活でした。
日本においても、庭に生えているドクダミの草であったり、アロエを普段から栽培をしてきました。私は喫茶道・喜多重左衛門という私自身の論理を持っていますから、私の口から出るのは、日本茶のことばかりですが、僧最澄、僧空海が平安時代にから唐から持ち帰っていただいた緑茶こそ、この植物療法(フィトセラピー)なのです。
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